毎日の保湿が大切!赤ちゃん・こどもの乾燥肌対策
こんにちは、おおたかの森こどもクリニックです。
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
年が明けてもまだまだ寒い日が続いています。この時期には、お子さんの風邪や感染症に気を付けていらっしゃる方は多いと思いますが、加えて気を付けていただきたいのが「乾燥肌」です。今回は「赤ちゃん・子供の乾燥肌の原因と対策」についてご紹介いたします。
●赤ちゃん・こどもの乾燥肌の原因
赤ちゃん・こどものお肌は、発達途中で水分を保つ細胞が少なく、肌のバリア機能も弱いため大人と比べて乾燥しやすいです。また、生後3か月以降は皮脂の分泌量が急激に少なくなるため、生後間もない頃のケア(保湿は沐浴後のみなど)だけでは、お肌が乾燥してしまう可能性があります。
●赤ちゃん・こどもの乾燥肌のホームケア
1.お風呂
・温度、時間
高温(41度以上)のお風呂に入ると、本来お肌に必要な分の皮脂まで落ちてしまいます。また、長時間の入浴もお肌の乾燥を招いてしまうため気を付けましょう。
・洗い方
ゴシゴシこすりすぎてしまうと肌のダメージとなります。泡を手のひらで優しく伸ばすように洗いましょう。たっぷりの泡で優しく洗うだけで、きちんと汚れを落とすことができます。ボディーソープや石鹸も、低刺激のものを選びましょう。
・お風呂のあと
入浴後はすぐに保湿をしましょう。肌なじみがよく伸びがいい保湿剤(ローション系のもの)を選ぶことで、サッと保湿をすることができます。
2.食事
偏った食生活でビタミンが不足すると、お肌の代謝が落ちてしまいます。お肌の代謝に関係するビタミンA等の栄養素はは主に緑黄色野菜に多く含まれます。バランスのよい食生活を心がけ、体の内側から乾燥しにくいお肌のベースをつくりましょう。
3.保湿のタイミング
「お着がえのとき」「お風呂上り」「おむつ替えのあと」「外出後」「汗を拭いたあと」がおススメです。保湿をする前は、肌の表面の汚れ(ほこり、皮脂、汗、アレルギーの原因物質)を落としておきましょう。
●赤ちゃん・こどもの乾燥肌の治療
保湿剤を使用してもお肌が乾燥してしまう場合や、乾燥によるかゆみが強くお肌をかきむしってしまっている場合には、早めに医療機関を受診しましょう。特にかゆみがひどい場合は、乾燥肌以外の原因がある可能性もあります。小児科ではかゆみの原因を調べることができるだけでなく、適切な保湿ケアについてもアドバイスがもらえます。
●乾燥肌を放っておくと・・・
・乾燥性湿疹
肌のバリア機能が低下することで、湿疹ができてしまう病気です。症状が進行すると、
ひび割れができてしまったり、かゆみが強くなったりしてさらにお肌が乾燥してしまいます。乾燥性湿疹の場合、保湿剤だけでは治療が難しいです。そのため、日頃のホームケアはもちろん大切ですが、ご自宅だけでケアが難しい場合は早めに小児科を受診しましょう。
・アトピー性皮膚炎、アレルギー性疾患
乾燥でかきむしった部分にアレルギーの原因物質が付着すると、アトピー性皮膚炎やアレルギー性疾患を引き起こす可能性があります。赤ちゃん・こどものお肌はとても敏感で、衣服との摩擦でも乾燥やかゆみの原因となるため、とてもケアが難しいです。乾燥が気になる場合は、早めに小児科へご相談ください。
●まとめ
赤ちゃん・こどもの乾燥肌を予防するためには、日々の保湿やスキンケアが重要です。
ホームケアだけではなかなかお子さんの乾燥肌が改善しない場合は、おおたかの森こどもクリニックまでご相談ください。お子さんの敏感なお肌を守り、健やかな状態を保つための適切な治療法のご提案をいたします。