4月から四種混合ワクチンが生後2か月からになります!

定期接種に指定されている四種混合ワクチンが2023年4月より、生後2か月から接種から接種できるようになりました。今までは生後3カ月から接種が認められていましたが、接種開始時期を1か月前出して接種することで、小さいお子さんが重症化しやすい百日咳の患者数を年間で約100人減らすことができると試算されています。

この四種混合ワクチンとは、下記の4つの病気を予防するワクチンが含まれています。

【ジフテリア】

ジフテリア菌の感染によって発症する病気です。感染すると高熱や激しい咳、おう吐などが起こり、また咽頭部の腫脹による窒息死、菌の出す毒素によって神経麻痺をおこすこともあります。

【破傷風】

土の中に潜んでいる破傷風菌が傷口から感染して発症する病気です。何気ない擦り傷から感染することもあり、手足のしびれやけいれんなどが代表的な症状です。治療が遅れると命の危険性があります。

【百日咳】

百日咳菌の飛沫感染でおこる病気です。はじめは風邪のような症状から始まることが多く、だんだんと咳がひどくなります。咳込みが連続して起こった後には、急に息を吸い込むことから笛を吹くような音が出るのが特徴です。乳幼児の場合は、呼吸困難になることも多く、けいれんが起こったり、肺炎や脳症などの重い症状を併発することもあります。

【ポリオ】

ポリオはポリオウイルスによって発生する病気で、小児まひとも呼ばれています。名前のとおり子どもがかかることが多く、麻痺などを引き起こす病気です。主にポリオウイルスに感染した人の便を介してうつることが多いです。感染から発症までは通常4~10日かかり、ほとんどの場合は症状がでないままで終わり免疫を獲得します。しかし、まれに血液を介して脳・脊髄へと移行して麻痺を起こすこともあります。

四種混合ワクチンはこれら、ジフテリア、破傷風、百日咳、ポリオの4つを防ぐワクチンです。

産まれたばかりの赤ちゃんはお母さんからもらった免疫があるため、感染症にかかりづらい時期ですが、生後2か月ごろを過ぎたあたりから、お母さんからもらった免疫が徐々に低下していきます。中でも百日咳は生後1か月程度でほぼ免疫が消失してしまうと言われており、感染症から赤ちゃんを守るためにも予防接種を生後2か月からしっかりと接種することが大切です。

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