小児の日焼け対策で大切なポイント

春は入園や入学、クラス替えなど生活環境が大きく変わる季節です。とてもわくわくする季節ですが、一方で自分では気づかないで知らず知らずのうちに体にストレスがかかっていることもあり、春という季節は実は肌トラブルを起こすお子さんがとても多い傾向にあります。とくに4月頃から紫外線の量が急激に増え5月~9月にピークを迎えることから、今から日焼け対策を行うことが大切です。日焼けとは紫外線によるやけどの状態です。日焼けは重症化すると、皮膚が赤く腫れたり、水ぶくれができり、さらには発熱したり脱水症状を起こす危険性もあります。特に小さなお子さんは体が小さい分、体表面積も小さいためたかが腕一本分の日焼けでも重症と判断します。

そこで今回は、年齢別に小児の日焼け対策ポイントをご紹介いたします。

【生後6か月未満のお子さんの場合】

この時期の月齢のお子さんはあまり外出することが少ない時期です。そのため基本的には日焼け止めを積極的に使う必要はありません。しかし夏場であれば一日のなかでも午前10時~午後2時の間は紫外線が強くなります。この時間帯での外出は日傘をさしたり、なるべく日陰を歩くようにしましょう。帽子をかぶせることも効果的です。

【生後6か月~1歳までのお子さんの場合】

生後6か月以降のお子さんは外出する機会が増えてくる頃です。そのため外出する際は基本的な日焼け対策に加えて日焼け止めを塗ってあげるようにしましょう。日焼け止めはドラッグストアで販売されているもので問題ないですが、日焼け止めによって使用可能な月齢や年齢が異なりますので、必ずパッケージに書いてある内容を確認しましょう。

パッケージにはSPF値・PA値という表記をされていることが多く、SPF値・PA値が高くなればなるほど肌への負担は大きくなります。お子さんの肌に使用するものとしては「SPF10~20、PA+~PA++」程度のものが目安です。

【1歳以降のお子さんの場合】

1歳以降のお子さんの場合は、春から夏にかけては外出の際は日焼け止めを塗ることがおすすめです。日焼け止めの目安や「SPF10~20、PA++」程度が目安です。海やプールなど日焼けしやすいところへ外出する場合は、日焼け止めの効力が強い「SPF20~40、PA++」程度のものを選択してもよいでしょう。 今回は月齢別の日焼け対策についてご紹介いたしました。

小児の肌はとってもデリケートですので、何か気になる症状があればいつでもお気軽にご相談ください。