外遊びが増える季節に要注意!子どもの虫刺され

お子さんが遊びに夢中になっているときは、自分が虫に刺されていることに気付かないことが多いです。虫刺に刺された跡をいつまでもかゆがり、もり上がりや赤みが長い期間残ることがよくあります。就寝中に無意識にかいてしまうこともあり、かゆいからと激しく掻き壊すと、皮膚に傷がつき、お子さんにとって痛みを伴うつらい状態が続いてしまいます。

虫刺されでは蚊が最も多いといわれていますが、蚊以外にもかゆみの原因になる虫はたくさんいます。

虫刺されの原因となる虫の種類

具体的な虫の種類をご紹介します。

・蚊

朝夕の涼しい時間帯や、草むらなど蚊の多い場所では、蚊に刺されやすくなります。

・ダニ

ダニによる刺咬被害は、皮膚の状態からそれがダニであるかどうかを見分けることはできません。

マダニ類に刺されると、強いかゆみと赤い丘疹が見られるのが特徴です。

・ノミ

ご自宅で飼育するネコや犬などのペットから、あるいはネコノミが寄生しているネコがいる屋外で外遊びをすると、ノミに刺されることがあります。

主に足を刺されることが多く、強いかゆみと水ぶくれができます。

・ムカデ

ムカデは朽ち木や落ち葉の下などに生息し、室内に侵入してくることもあります。

ムカデに刺されると患部に激痛が走ります。

・ハチ

ハチは、秋ごろから屋外で見られるようになります。

刺された箇所が赤く腫れ、激しい痛みを伴います。

餌を探しているハチは攻撃してきません。ハチを刺激しないようその場から離れるようにしましょう。

・毛虫

一部の毛虫には毒があります。肌に触れると、小さな発疹がたくさん出て、激しいかゆみを伴います。

虫刺されの主な症状

刺された虫によって異なりますが、多くの場合はかゆみ、刺された箇所や周辺の腫れや皮膚の赤み、水ぶくれなどの症状が現れます。

症状のうち、「かゆみ」は、虫が体内に送り込んだ唾液や毒のタンパク質などに対するアレルギー反応の一種です。

アレルギー反応には、虫刺され直後にみられる「即時型反応」と、1~2日後にかゆみや発疹が出る「遅延型反応」があります。

虫に刺された時の対処法

虫に刺されたときは、まずは刺された箇所を水で洗い流すなどして、市販の虫刺され治療薬を塗ります。 かゆみが強いときは、刺された箇所に冷やしたタオルや保冷剤などを当てて冷やしてあげると、かゆみを抑えられます。

爪が伸びた状態でかくと皮膚をかき壊しやすいため、保護者の方はこまめにお子さんの爪を短く切ってあげることをおすすめします。

かきむしることで傷ができ、その傷口から感染して「とびひ」になることがありますので注意が必要です。

子どもの虫刺され予防策

<肌の露出をを少なくする>

蚊やブユなどの虫は、露出している部位をよく刺すので、薄手の長袖や長ズボンをお子さんに着せるのは有効な虫刺され対策です。

暑い時期に長袖などを嫌がる場合は、着脱しやすい薄手のカーディガンを準備し、夕方になったら着せてあげるのもおすすめです。

<虫よけスプレーなどを使う>

虫よけスプレーは、塗り残しがあると、その部分を虫に刺されてしまうことがあります。
まんべんなく定期的に塗るように心がけましょう。またお子さんに使用する場合は、大人用ではなく子供用のスプレーを使用するようにしましょう。市販のスプレーの中にはお子さんの体質に合わない成分もあるため、お薬を使用しても症状がなかなか治らない、皮膚が荒れているときは使用を避けましょう。