アレルギーでよくある質問

Q1 アレルギーの病気にはどのようなものがありますか?

じんましん(蕁麻疹)、アトピー性皮膚炎、花粉症、ぜんそく(喘息)、アナフィラキシー、ハウスダスト、食物アレルギー、動物アレルギー、金属アレルギー、口腔アレルギー、その他のアレルギーなど多岐にわたります。お子さんによって、症状は異なり、中には複数のアレルギーを持っているお子さんもいます。そのため、今までにアレルギーの検査を受けたことがない方は、一度は検査をお受けすることをおすすめします。当院では注射を用いないアレルギー検査(ドロップスクリーン)を行っていますので、ご興味がある方は当院までご相談ください。(なお、食物アレルギーに対して血液検査を実施することはありますが、その場合はドロップスクリーンではなく通常の血液検査をおすすめしています。血液中のアレルゲンIgE抗体の測定を行い結果が陽性でも、必ずしも症状の原因とは断定できないため、問診の結果を最重視して血液検査の結果と合わせて総合的に診断します。)

Q2 食物アレルギーは一生治らないのですか?

小さいお子さんは食物アレルギーを特に発症しやすいと言われています。中でも卵・牛乳・小⻨が食物アレルギーの全体の中でも⼤半を占めます。お子さんの症状や重症度によりますが、卵アレルギーだと小学校入学までに、牛乳アレルギーだと3歳ころまでに半数は改善すると言われています。最初は全く食べることができなくても、定期的にアレルギー検査の数値を照らし合わせながら、少しずつ食べられる量を増やしていくことも可能です。

Q3 アレルギーは遺伝しますか?

アレルギーは遺伝することもあります。そのため、ご家族の中にアレルギー症状をお持ちの方がおられると、お子さんにもアレルギー体質が遺伝する可能性は高くなります。

Q4 食生活とアレルギーは関係しますか?

近年、食生活の変化に伴い、アレルギーのお子さんが増えていると報告されています。そのため、何らかの形で食生活がアレルギーに関与していると考えられますが、ただ、アレルギーは、今までは何ともなかったにも関わらず、急に症状があらわれることもあり予測がつきません。そのため、⼤事なことは、お子さんが普段と何か違うと感じたときは、すぐに対処することです。お子さんのことで気になる症状があるときは、すぐに小児科に相談しましょう。

Q5 アレルギー検査は保険診療で受けることができますか。

アレルギーが原因であると疑われる症状(アレルギー性鼻炎や皮膚症状等)があり、医師が検査を必要と判断した場合は保険でお受けいただけます。アレルギー検査をご希望の方は一度当院へご相談ください。

Q6 食物アレルギーの場合、幼稚園や保育園、学校での対応方法について教えてください。

幼稚園・保育園、学校には、子どもの食物アレルギーの情報を具体的に知らせるために、医師が記載した「生活管理指導表」を提出します。食物アレルギーのお子さんにも給食を提供することを基本としていますが、子どもの重症度や、園や学校によって対応が異なります。アレルギー症状への具体的な対応については、医師とよく相談した上で、幼稚園・保育園、学校に依頼する必要があります。

Q7 アレルギーの疾患は他の方にうつりますか?

アレルギー疾患は感染性ではないため、他の人にうつることはありません。

Q8 アトピー性皮膚炎の場合、プールや銭湯などは入っても問題ありませんか?

アトピー性皮膚炎のお子さんがプールや銭湯に入ることは問題ありません。とくに、水泳は水によって皮膚の汚れや汗が流されるため皮膚を清潔な状態に保つことが可能です。ただし、プールに入った後は、しっかりとシャワーでプールの水を流す、皮膚の乾燥を防ぐため保湿剤をしっかりと塗るなどのスキンケアが⼤切です。