風邪症候群(上気道炎)とは

風邪症候群のイメージ画像

いわゆる普通のかぜのことです。鼻水と咳が主症状のウイルス性疾患で、鼻副鼻腔炎とも言われます。副鼻腔炎というと特殊な病気に思われるかもしれませんが、子どもは鼻腔と副鼻腔がほぼ一体になっているので簡単に副鼻腔炎を合併してしまいます。そうすると後鼻漏といって鼻汁がのどの後ろにたれ込んでしまう状態になり頑固な咳や喘鳴が生じてしまいます。
原因ウイルスはRSウイルスやパラインフルエンザ、アデノウイルス、エコーウイルス、コクサッキーウイルス、ライノウイルスなどで、上気道の粘膜に炎症を引き起こすことで発症します。主な症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、痰、頭痛、発熱などですが、吐き気や嘔吐、下痢、腹痛などの消化器症状を併発することもあります。症状を自覚してから3~4日くらいでピークを迎え、1週間程度で次第に自然に回復していきます。
感染は咳やくしゃみなどで放出された飛沫を吸い込むことや、手や指を介して鼻や口へ入って起こります。乾燥や温度変化、疲労、睡眠不足から誘引されることがあります。 なお、小児で問題となる発熱は、一般的には38℃以上と言われています。

治療について

インフルエンザウイルスには抗インフルエンザ薬がありますが、残念ながらいわゆる風邪のウイルスには抗ウイルス薬がありません。風邪自体は無治療でも自然に治る病気ではありますが、対処療法で症状を和らげることができます。熱が高い場合やのどの痛みには鎮痛解熱剤、痰や鼻水が多い場合には去痰剤、まれに喘鳴などが認められますが、その際には気管支拡張剤などをあわせて服用いたします。大事なことは水分を取って良く休ませることです。

風邪の時の注意点

院長
森川哲行
(日本小児科学会 小児科専門医/
日本内科学会 認定内科医)
診療内容
一般小児科外来、アレルギー外来、便秘・夜尿症外来、予防接種、乳幼児健診、風邪症候群、インフルエンザ、マイコプラズマ肺炎、溶連菌感染症、胃腸炎 
住所
〒270-0139 
千葉県流山市おおたかの森南1-4-11
ウェルスおおたかの森2F
最寄駅
つくばエクスプレス・流山おおたかの森駅 徒歩1分
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