突発性発疹とは

突発性発疹のイメージ画像

ヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)もしくはヒトヘルペスウイルス7型(HHV-7)による感染症で、突然の高熱(3~4日程度)と解熱とともに出る発疹を特徴とします。
初感染はヒトヘルペスウイルス6型が多く、生後6か月ごろから1歳ごろまでの乳幼児に好発し、3歳までにほとんどの人が感染します。ヒトヘルペスウイルス7型は6型よりも頻度は少ないですが、2~4歳頃に感染します。通常は一度かかると免疫ができますが、ヒトヘルペスウイルス6型、7型の両方に感染し、2回かかるお子さんもいます。

感染経路

症状

約10~14日の潜伏期の後に発症し、38~40℃前後の高熱が3~4日程度続き、解熱して1日以内に発疹が出現します。大小不規則な赤い発疹が、顔やお腹・背中から始まり全身に広がります。通常、かゆみはありません。発疹は3~4日持続し、その後自然に消失します。
発熱時には、軽度の咳や鼻水、下痢を伴うことがあります。
また、20~40%は感染しても症状が現れない不顕性感染と言われており、知らない間に感染していることもあります。
ほとんどは自然治癒する予後良好な疾患です。熱性けいれんの合併は他の発熱疾患よりも多いため、注意が必要です。まれに、脳炎・脳症などの重篤な合併症を伴うことがあり、入院治療を必要とする場合があります。

診断

通常は症状から臨床的に診断します。

治療

特別な治療法はなく、ウイルス感染のため抗菌薬は効果がありません。症状を和らげる対症療法(解熱鎮痛薬など)が基本の治療となります。
解熱後に出現する発疹はかゆみを伴わず自然に消失するため、基本的には塗り薬は必要ありません。

注意点

けいれんや意識障害がある場合や、笑わない・話さない・歩かないなどいつもと違う様子がある場合には、脳炎や脳症を合併している可能性があるため、小児科を受診しましょう。

院長
森川哲行
(日本小児科学会専門医、日本小児科学会認定指導医、
臨床研修指導医)
診療内容
一般小児科外来、アレルギー外来、便秘・夜尿症外来、予防接種、乳幼児健診、風邪症候群、インフルエンザ、マイコプラズマ肺炎、溶連菌感染症、胃腸炎 
住所
〒270-0139 
千葉県流山市おおたかの森南1-4-11
ウェルスおおたかの森2F
最寄駅
つくばエクスプレス・流山おおたかの森駅 徒歩1分
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専門外来は療時間内でも受診できますが、当院では風邪などの感染症をもらう心配が少ないクリーンな時間帯を設けています。

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